中国との縁や歴史を辿る旅に心を揺さぶられる理由

中国人の中には、中国と日本との縁や接点に関心を持つ人が少なくないのです。前述した男性もそうでしたが、教養のある男性が比較的関心をもつのは日中の歴史なのです。日中間には古くから歴史的関わりがあります。とくに、興味を持ちやすいのは、近代史です。ご存じのように暗い歴史もあるのですが、親近感がわいてくる歴史もあるのです。中国と日本は、遣隋使、遣唐使の時代から、盛んに交流してきたので、日本にはその足跡がたくさん残っている、というわけです。日本人が気が付かないうちに、中国人はそうしたところを探し求め、自分たちで旅行するようになってきているのです。たとえば、前述した孫文は中国のみならず、日本でも非常に有名な人物の一人です。日本には孫文とゆかりのある場所がいくつもあります。そのひとつが中国人教授も旅した神戸の「移情閣」。1915年建築の八角形の中国式楼閣で日本最古のコンクリートブロックの建築物です。国の重要文化財にも指定されているのです。また、孫文は横浜で生活していたこともあります。横浜中華街とも深い関わりがあります。横浜中華街は世界でも有数のチャイナタウンです。団体旅行でここを訪れたことがある中国人は多いのです。二度、三度と訪れているうちに違うものにも目が行き始めるようです。個人旅行の場合は、中華料理を食べるだけではないようです。同じ横浜にある中華義荘という中国人墓地を訪れたり、『三国志』で有名な関羽が祀られている関帝廟を訪れたりするようです。孫文と同じ政治家でいうと、国務院総理も務めた周恩来も、短期間日本に住んでいたことがあるのです。日本にゆかりのある中国人の有名な人物はこのように大勢いるのです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です